hilotterです。
hitomediaでは今年、サーバサイド研修カリキュラムの一環として株式会社万葉さんで実施されている新入社員教育用カリキュラムに取り組みました。
本記事では、研修カリキュラムの取り組みについてご紹介したいと思います。
- 研修を始めたきっかけ
- 研修の意図
- どういう風に進めたか
- やってみて良かった点
- やってみての課題
- 今後
研修を始めたきっかけ
これまでは中途入社のエンジニアが多かったため、プロジェクトに入ってOJTで学ぶというのが基本になっていました。
ただ、OJTの場合プロジェクトによって教える内容がバラバラになってしまうという課題がありました。
最近は若手エンジニアが増えてきたこともあり、サーバサイド研修カリキュラムを用意したいと考えていたところ、万葉さんが新入社員教育用カリキュラムを公開してくださり、こちらを弊社でも活用させていただくことにしました。
弊社のサーバサイド技術はRuby on Railsのプロジェクトも一部あるものの、過去から続いているプロジェクトではPHPを使ったものが多いです。
「じゃあなぜRails研修を?」と疑問を持たれると思いますが、
- 研修を通じてテストを書く、レビューをする、というチーム開発の基本を学んでもらいたい
- el-trainingはチーム開発の基本が網羅されており理想的なカリキュラムとなっている
- チーム開発の基礎が一通りできれば、PHPプロジェクトに入ったときも学習しながらやっていけるだろう
- 今後はRailsプロジェクトを増やしていきたい
という観点からRailsで研修を行うことにしました。
参考:「A Training System of Ruby Programmers / Rubyプログラマが育つ仕組み - Rubyでの受託開発を10年回してみて - - Speaker Deck」
研修の意図
「研修を受けた人は、次のカリキュラム受講者のメンターになる」という学びのループを作ることで、一緒に仕事をする仲間の成長にかかわっていけるようにしたいという意図で始めました。
どういう風に進めたか
- まずは有志メンバーで集まってカリキュラムを実践(メンターを増やす)
- 効果が見込めそうなことが分かったので、エンジニアチーム全体に広げいてくことに
- 新入社員は入社後にまず研修をやってもらう
- 既存メンバーは空き時間に進めてもらう
やってみて良かった点
- 研修を終えてRailsプロジェクトに参加したメンバーが即戦力として活躍できている
- 若手メンバーがRails以外のプロジェクトにもテストを導入したり、周りを突き上げる動きをしてくれている
- 教える側のメンターも分かっていたつもりになっている部分を見直せて成長できる
やってみての課題
- 新入社員は研修を終えられたものの、エンジニアチーム全体に広げていくことはできず
- 最初、目標期限のみを決めて「各自で時間を作って進めてください」という進め方をしたが、一部メンバーのみしか進まず
- その後、週一で集まる時間を設けペアを組んで進めてもらうようにしたが、既存プロジェクトの忙しさもあり、徐々に集まるメンバーが減っていく結果に
- 普段PHPを使っているメンバーのモチベーション維持の難しさ
- 研修を終えてもすぐにRails案件に移るわけではないので業務での実践の場がない
今後
私の進行が悪く、いきなりエンジニアチーム全体に導入することはできなかったですが、新入社員研修カリキュラムとしては非常に良い結果をもたらしてくれました。
今後も新入社員研修としてカリキュラムの実践を続け、研修を受けたメンバーが次のメンターとして活躍できる流れを作っていきたいと思います。
この場をお借りして、素晴らしい研修カリキュラムを作成いただいた万葉の皆様に改めてお礼申し上げます。ありがとうございます。