Management 3.0を参考にした組織づくり、エンジニアとデザイナーに求められる振る舞い

VP of Engineeringをしているkenjiskywalkerです。

広報と採用目的の記事です。
題名の通り、ヒトメディアではManagement 3.0に基づいた組織づくりの実験をしています。

Management 3.0 について

Management 3.0については、日本でファシリテーターをしている

ステファンのHPが参考になります。

その他、組織づくりでの参考書物

その他書物として
- 学習する組織――システム思考で未来を創造する
- ティール組織――マネジメントの常識を覆す次世代型組織の出現
- HOLACRACY 役職をなくし生産性を上げるまったく新しい組織マネジメント

この辺りを、組織づくりの基礎として参考にしています。

どのように取り込んでいるか

EdTech Engineer Meetup #2 にて発表した資料に簡単に記載しています。

speakerdeck.com

このスライドや

このスライドがそれに該当します。

ヒトメディアのエンジニアとデザイナーに求められるもの

ヒトメディアの仕事のほとんどは、お客様から
弊社社長の森田や大山、もしくはエンジニアに直接お話が来ます。

その際に

お客様の中で課題がクリアになっており、あとは手を動かすだけの状態である

という状況よりかは

お客様が何に困っているのか、本当の課題は何かを、一緒に悩んで考えながら ご協力できることを探す

という状況の方が多いです。

なので、どこかの技能に特化した、圧倒的なスキル保持者を求めるッッ!!!
というよりかは、お客様のことをきちんと理解し、
きちんと提案できるスキルが必要になります。

その上で、状況に対し、デザイニングやエンジニアリングの能力を
活かすという優先度になります。

お客様と話すこと、理解すること

ヒトメディアのお客様は、
企業の社長の方や大企業の大きな事業部の責任を持たれた方などが多く、
「私はエンジニア、デザイナーなので技術しかわかりません」という人だと、
お客様の相談に乗ることが難しくなります。

なので、必然的に事業の理解やチームのマネジメントなど

  • 人と一緒に仕事ができ、自分から主体的にものごとを推進することができる
  • 他社の事業を理解して、経営や事業の数字の話がなんとなくできる

というところに価値が生まれます。

技能に関しては、仲間に相談するないし 他社の友人や企業に頼ることも可能です。
ですので、まず、相手が何を話していて、何に困っているかがわかる力が必要になります。

振る舞いと給与

ということで改めてスライドを確認します。

からの

です。


その人が会社を経営する力と責任感を持っているなら、会社自体を任せることができるので
その人に対してマイクロマネジメントをする必要がなくなるので必然的に給与は上がる。 (そもそもそんな人が社員でいる必要があるのかどうかという話はある)


その人が事業をつくり運用できる力と責任を持っているなら、事業自体を任せることができるので
その人に対してマイクロマネジメントをする必要がなくなるので必然的に給与は上がる。


その人がプロジェクトをつくり運用できる力と責任を持っているなら、プロジェクトを任せることができるので
その人に対してマイクロマネジメントをする必要がなくなるので必然的に給与は上がる。


その人がチームをつくり運用できる力と責任を持っているなら、チームを任せることができるので
その人に対してマイクロマネジメントをする必要がなくなるので必然的に給与は上がる。


その人が自己組織化できる力と責任を持っているなら、その人自身の管理を任せることができるので
その人に対してマイクロマネジメントをする必要がなくなるので必然的に給与は上がる。


という考え方で給与レンジを決めています。

結局、ヒトメディアに合う人とは?

長々と書きましたが

  • お客様と直接お話をして、課題の解決をしたい人
  • お膳立てされた状況で仕事をするのに飽きた人
  • エンジニアリングやデザイニングの力の追求から、事業や経営に興味が出てきた人

ヒトメディアに合わなさそうな人

  • 大規模サービスのトラフィックをさばきつづけたい人
    (大規模サービスもやっているけどそれだけだと給与上がらない仕組みにしてしまっているので)
  • ある程度秩序があった上で日々の定常業務を行いたい人
    (お客様によっては課題も背景も規模も要件も全く違うので、同じ仕事はほぼないのです)
  • エンジニアリングやデザイニングのみを追求していきたい人
    (もちろん今のメンバーも追求してはいますが、評価基準が技能のみでないので、会社の求めるスキルが足りなくなる可能性があります)

まとめ

という感じです。
基本的に他社でリーダーやマネージャーをやってきた人が多かったり
結婚したり子どもができたりして、もう少し社会貢献がしたくなったり、
お客様と直接お会いして課題解決をしたいと考えている仲間が多いです。

すべての実験は、会社全体の生産性向上と
関わっている仲間のエンゲージメントというか、やりがいの向上のために行っています。

手法の改善が目的にはならないように、日々批判的観点は持ちながら
様々な実験を行っていければと考えています。

この記事を読んで興味を持った方は、 @kenjiskywalkerにお声がけください。